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「照葉樹林研究フォーラム2007」
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日 時 |
2007年5月27日(日)午前9時20分〜午後3時 |
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| 会 場 |
綾町サイクリングターミナル |
| 参加者数 |
60名 |
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宮崎県綾町の急峻な渓谷には、暖温帯性の常緑広葉樹林(照葉樹林)がまとまって2000ヘクタール残っています。周辺部は昭和40年代の拡大造林政策により針葉樹の植林が進みましたが、これを元の照葉樹林に復元していこうという「綾の照葉樹林復元プロジェクト」が2005年より始まりました。およそ10,000ヘクタールの国有林と県有林・町有林を対象とし、九州森林管理局、宮崎県、綾町、(財)日本自然保護協会、てるはの森の会が連携して照葉樹の回廊を100年がかりで復元していこうという壮大なプロジェクトです。
人工林を伐採して自然林に戻すという試みは世界的にも例がなく、参考にできる手本を見つけるのは難しいのが現実です。皆伐せずに林床に日が届くようにするにはどの程度の本数の伐採が必要か、どれくらいの期間をおいて再伐採するのか、伐採した間伐材はどうするのか、切捨てだけでよいのか、もっと利用する道はないのか、放置した枯死材はそのままにしても若い照葉樹の成長のさまたげにならないのか。これは今後の研究だけが答えを出せる問題ではなく、以前はどうだったのか、かつて地元で林業をしていた人たちはどのように森を利用していたのか、昔の記録は残っていないのか、といった歴史・文化的な視点からも多くの人に議論の輪に加わってもらわなければなりません。また森林は、樹木を中心にしてあらゆる生物が生活する場でもあり、さまざまな物質が循環して樹木が成長するための栄養分を作り出してもいます。動物、微生物、地質、水の動きといった世界のことも、まだわかっていないことがあまりにも多いというのが実情です。
上記5者によるプロジェクトの進め方ですら、手探りの状態であるという印象を受けます。学術的な研究や、実際に森に接している林業関係者や地元住民の考え方を、山の所有者であり実際に施業をする九州森林管理局や宮崎県・綾町にどのように伝えていくのか。材木を生産するのではない森が役に立つのだということをどのように地元住民に伝えていくのか。この研究フォーラムを通じて、理解を相互に探ることができれば願ってもないことです。
今回は初回ということもあり、提供していただく話題は、綾の照葉樹林で今までなされてきた調査・研究の成果を中心にしました。今後は、成果発表だけではなく、これから綾で調査をしたいと思っている学生や地元の人たちが研究計画を発表したり、実際に森で作業をしている森林管理署や森林組合の人たちが問題点の指摘や作業についての提言をしたり、プロジェクトに参加しているボランティアが活動計画も発表できるような場にして、それについて、さまざまな人が一緒に考えて意見を言い合えるような人の集まりを作っていけたらと願っています。
本研究フォーラムは、話題を提供してくださるみなさまも、実行委員会のメンバーも、みな手弁当です。実行委員会を作ってとりあえず始めてはみましたが、今後、長期的にこのような集まりを開催していくには、どのような集まりにしていけばよいのかなどについても、みなさまのご意見をいただけたら幸いです。 |
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上野登、大澤雅彦、石田達也、朱宮丈晴、野崎佳代子、河野耕三、林裕美子
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この日は9名の発表者が、それぞれの研究成果を市民に向け発表し、意見交換を行ないました。ワードまたはPDFアイコンをクリックすると、各発表の要旨がご覧になれます。
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| 発表者 |
研究内容 |
ワード文書 |
PDF文書 |
| 斉藤 哲 |
ちょっとやってみえること、長〜くやって判ること −綾リサーチサイトにおける長期生態観測の紹介− |
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| 井上 章子 |
人工林から自然林への移り変わり −どんな樹木が生えてくるのか− |
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| 山川 博美 |
針葉樹人工林伐採後の森林再生 −これまでの研究から見えてきたこと− |
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| 朱宮 丈晴 |
綾の照葉樹林における人工林内の林床植生と照葉樹林の復元 |
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| 菊地 のぞみ |
綾における人工林と自然林保護樹帯の植生比較 |
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| 黒木 秀一 |
宮崎県照葉樹林のキノコ |
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| 林 裕美子 |
照葉樹林の渓流の流量と水生昆虫 |
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| 山本 照光 |
「綾川上流緑の回廊モニタリング調査」の成果 |
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| 西脇 亜也 |
綾のニホンカモシカとシカとの関係 |
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